法 話

2024-01-12 11:46:00

令和6年 新春のご挨拶

新年あけましておめでとうございます

新しい年になると誰しも、その年がどんな年になるのかと、思いを巡らせ「今年こそは最良の年であってほしい」という願いは皆共通ではないでしょうか。

 ある生活総合研究所が、アンケートの中で「見えないけれど、見たいものは何ですか」と設問したところ、奇抜でおもしろい回答も数々あったなかで、意外にも多くあったのが、「他人から見た自分」だそうで、これも複雑な社会での気配りなのでしょうか。

 そして、老・若年にかかわらず一番多かったのが「将来の自分」と答えた人だそうで、若い人は就職の不安を感じ、高齢者なりに老いることへの不安を象徴しているのかもしれません。

 そんな時代こそ、新年を迎えて「一年の計は元旦にあり」で、新たな気持ちを大切にしたいものです。

 正月三日間は「修正会(しゅうしょうえ)」と言って、どこの寺院も一年間のご祈祷をしますが、一般的には修正(しゅうせい)と読み、まちがいを修正して正しく生きることであり、一月のことを仏教の読み方に合わせて正月というのも、そうした深い意味が込められているのです。

 新たとは「洗った」から変化した言葉のようですが、心を洗って新しい年を迎えるという決意の月が正月なのです。

 そうした初めの心がけを、いつまでも忘れずに保ち続けてこそ、道は開かれるものですが、そのところを「平常心(びょうじょうしん)是(こ)れ道(どう)」と教えています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年 甲辰(きのえ・たつ)年三碧木星中宮の全体運

甲(きのえ)

十干の「甲」は、十干の1番目最初にあたるものであり、生命や物事の始まりを意味するとともに、「鎧(冑よろい)・かぶと」を意味しており甲冑の「甲」から導かれた語です。

草木の種子が厚い皮をかぶっている状態を表しており、まだ発芽していない状態。春になると植物の種子は硬い殻をやぶって芽吹くことから「新たなはじまり」や「成長」の意味があります。

 

辰(たつ)

辰は「振(ふるう)」を表しており、陽気が動きそれにより自然万物が振動し、草木も伸長し形整い活力が旺盛になった状態を表しています。また辰は北極星を表し、重要さを表しています。

つまり、何事もグイグイ表面にあらわれ、良くも悪くも顕現化が促進されるでしょう

 

三碧木星中宮

本年は三碧木星が中心的存在として全ての事象へ影響を及ぼします。

三碧木星中宮の年は「驚き」の事象が強く現れます。

また、三碧木星は「音」を担いますから、驚かされる情報が飛び込んだり、偽りだらけの情報に驚かされたり、政治的には様々な主義主張の声が上がり、過熱していくと大きな混乱や争いに発展してしまう事が多い年でもあります。

 

自然的事象としては主に「雷」や「地震」で、それに加えて今年の十二支「辰」から得る地にも「振」の象意を所有しています。

この事から本年は、地震の防災対策を強化することをお勧めします。

 

この事から本年は、勉強や仕事、将来のために学び続けたことや、実直に育てたり身につけてきたことが、芽吹くと一気に大きな結果につながる、夢が実現する年となりそうです。その反面、努力やためてきたことが足りない人は結果につながらないけれども、その芽は着実に水面下で大きく、しっかりしたものに育てることができる年ともなりそうです。

また、大きな地震や自然災害が起こってしまった時の対策や、様々な偽りの情報に踊らされず、正しき情報を判断する慎重な判断力が大切な年でもあります。

 

現在の世の中を見回すと一見、酷い動乱の時代を生きているように感じるかもしれませんが、「夜明け前が一番暗い」状態なだけで開けぬ夜はありません。むしろ、明るい方向へ向かう兆しが始まります。

仏さまの教えを基にお題目の功徳で明るい未来への道への灯を強く閃かせ、正しく素晴らしい令和6年を共に歩みましょう。